千葉県の船橋市に本社を置く朋和産業株式会社は、1962年に設立された企業で、従業員数は1500名以上、売上高650億円以上を誇ります。
主力の事業はプラスチックフィルムや紙素材の軟包装資材製造販売で、他にも販売促進ツールの企画と製造、販売も手掛けています。
また包装用機械の販売と、これらの付随する業務も行っているのが特徴です。
目次
千葉県を中心に全国展開する朋和産業株式会社
設立は東京の墨田区で行われましたが、1967年に現在の所在地に本社工場が完成したのを機に、千葉県を中心に全国展開するようになっています。
1979年には本社ビルの新築、子会社の設立が行われました。
1986年に包装会社を買収して子会社化、1995年に吸収合併して存在感が増しました。
広く知られるようになったのは1998年のレンゴーグループ入りで、レンゴー株式会社の100%子会社化で注目を集めています。
そこから物流倉庫の増築や製版棟の増築、デザイン室の開設やグラビア棟の増築など、次々に企画製造から販売に至るまでの体制が強化されました。
朋和産業株式会社は海外にも進出しており、中国や台湾、タイにも現地の事業所を展開しています。
近年も海外展開と平行して国内の体制の強化を続けていて、工場の増築や物流センターの開設などが続きます。
圧倒的な生産体制はデザインデータの作成から品質管理、製品管理と多岐にわたり、出荷後も追跡できるトレーサビリティが確保されています。
マーケティングソリューションや商品開発、安定した供給にも長けている
万が一製造された製品に問題が発覚しても、すぐに特定して対策できるようになっているのが強みです。
一貫した生産体制は品質の向上と維持に繋がっていますが、マーケティングソリューションや商品開発、安定した供給にも長けています。
マーケティングソリューションは商品企画の段階から関わり、売れる商品の開発をトータルでバックアップする仕組みです。
一方の商品開発は素材や形態、用途といったものを考慮して、商品に適した開発が行えるのがポイントです。
供給体制は最新設備の導入や製造環境の拡充によって、要望に対しタイムリーに応えられるように備えています。
品質面においては生産性の向上や原価の低減、ミスやロスにクレームの削減に取り組みつつ、高品質かつ魅力的な製品を追求します。
環境保全活動にも積極的ですから、環境負荷や持続可能な社会を考えながら人々が安心できる商品を提供する、これが朋和産業株式会社の魅力に繋がっているといえます。
(参考)朋和産業株式会社習志野工場の採用・求人情報-engage
朋和産業株式会社が手掛けるのは食品のパッケージ
朋和産業株式会社が手掛けるのは食品のパッケージで、口にするものを包む包装資材が代表的な商品です。
賞味期限が短い食品はコンビニやスーパーマーケットでお馴染みですが、パッケージには品質を保つことと開けやすさが求められます。
つまり、酸素や品質に影響するガスを通さず、その一方で誰でも楽に開けられることが必要なわけです。
朋和産業株式会社は素材の選定やコーティングの工夫により、品質を維持しながら開けやすいパッケージを実現しています。
冷蔵や冷凍食品のパッケージは、温度変化や低温環境に耐えることができて、中長期的に品質を保てることが絶対条件となります。
ラミネート製品は常温で保存できる食品のパッケージで、一般的には米菓や珍味などで知られます。
乾燥していて食感が重要な食品ですから、酸素だけでなく水蒸気の浸透もNGです。
光も食品の劣化要因ですし、静電気が発生すると扱いにくくなるので、これらの対策も必要不可欠です。
簡単に開けられたり安心して口にできるようにパッケージを開発
朋和産業株式会社は使う人のことを考えて、簡単に開けられたり安心して口にできるようにパッケージを開発、製造を行っています。
ボイルやレトルトといった耐熱素材のパッケージは、機能付製品と呼ばれます。
機能付製品はお湯が沸騰する温度にも耐えられることが重要で、高温にさらされても中身に問題が出ないことが肝心です。
機能付製品には他にも、豆腐やゼリーなどのフタ材にスイーツの容器のフィルム、チャック袋や変形袋、スタンディングパウチなどがあります。
いずれも単なるパッケージではなく付加価値を備えるもので、当たり前のような存在ですが実は企業の努力、工夫によって実用化されています。
このように、地道な努力で開発されてきたパッケージはどれも、人々の生活を支えるなくてはならないものです。
ひいては日本社会にとって不可欠と言っても過言ではありませんから、もはや便利なパッケージのない世界は考えられないでしょう。
それくらいに重要な役割を担っている企業で、食の安全や安心を守っている企業ともいえます。
まとめ
全国各地の店舗に並ぶ商品パッケージの多くを手掛けていますから、大手食品メーカーからも信頼されています。
豊富な実績と対応力の高い生産体制、そして商品開発に理解のある企業だからこそ、メーカーは安心して大事な商品の包装を任せることができます。
ドリンクのフィルムも扱っていますから、食品だけでなく飲料メーカーの信頼も厚いです。
消費者の間ではあまり知られていないかもしれませんが、何気なく手にしている商品のパッケージを製造している企業ですから、知らないだけで身近な存在です。